PS4/PS5でAPEXなどゲームVCやディスコードの音声を配信に乗せる方法を解説

PS4やPS5でゲーム配信をされている方から時々見聞きするお悩みとして、

「野良の人や味方のゲームVCの声が配信に乗らない」
「プレステ5のディスコードでフレンドと話している会話が配信に乗らない」

というものがあります。

「プレステだとゲーム内VCやディスコードVCが配信で聞こえない問題」

この問題の解決法について解説したいと思います。

PS4やPS5で配信するときのよくあるお悩み

PS4やPS5は元からYOUTUBEやtwitchでブロードキャスト(配信)する機能が備わっています。でもPC勢の配信の場合と違って下記のような不便な点があります。

  • APEXなど特定のゲームで、ゲーム内ボイスチャット(VC)ではフレンドや野良の人など自分以外の人の声が配信に乗らない。
  • PS5でディスコードを使ってフレンドと会話していてもフレンドの声が配信に乗らない。
  • YOUTUBE配信者みたいに配信中に、フレンドとの会話はミュートにして視聴者にだけ話したいけどできない。

配信を見ている人から、配信主がひとりで話していて、誰となんの会話をしているのかわかりづらくて見ていても楽しくないということにも繋がります。

プレステのフレンドと繋ぐいわゆるパーティーVCでのやりとりであれば味方の声は配信に乗せられますが、基本的には相手がプレステでないといけません。

ではどうすれば野良の声や、PC勢やディスコード勢の友達とのやりとりを配信に乗せられるのか。

解決策:PS4/PS5とPCを繋いでOBSで配信する

上記の問題を解決するには、プレステに備わっているブロードキャスト機能での配信ではなく、プレステとパソコンを繋いで配信することで解決できます。

そこで必要になるのがOBSという配信ソフトです。OBSというのはPCに無料でインストールできる配信ソフトで、YOUTUBEやtwitchなどでPCゲームを配信している配信者の多くが使っています。

プレステで味方のゲームVCやディスコの声を乗せて配信するために必要なもの

  • パソコン(ゲーミングPCでなくてもOK)
  • キャプチャーボード
  • マイク(1~2個)
  • 音声ミキサー

この他には通常ゲームをする際に必要なイヤホン(ヘッドセット)やケーブル類も必要になりますが割愛します。今までお使いのもので大丈夫です。

パソコン(ゲーミングPCでなくてもOK)

PS4/PS5の映像と音声を取り込んで配信するためにPCを使用します。ただしゲーミングPCである必要はありません。私も普段仕事で使うノートPCで行っています。グラフィックボードが搭載されている必要はありません。ただし低スペックだと配信が重たくなったりカクついたり、低画質になったりします。

キャプチャーボード

PS4/PS5とPCを直接HDMIケーブルなどで繋げても映像や音声を取り込めません。取り込むためにはキャプチャーボードという機材で中継します。

PS4/PS5から送られた映像と音声を、パソコンとモニターにふたてに分けて送ってくれます。

高いものだと2~3万円前後のものもありますが、1万円しないものでも十分使用可能です。ただしスペックは製品によって異なります。ちなみに自分が使ったことあるキャプチャーボードはこちらの2種類。

これはキャプチャーボードの中でも比較的安いです。PS4やSwitchのゲームであればこれで十分使用できます。60fpsまで対応しています。PS5で120FPSでプレイしながら配信したいという方には向いていません。

上記のものより割高になりますが、違いとしては120FPSに対応していることです。もしPS5でAPEXやフォートナイトなどを120fpsのフレームレートでプレイしながら配信したいという方には必要になります。

マイク(1~2個)

今回ご紹介する方法の意外な盲点というか大切なポイントがマイクです。

PS4/PS5のブロードキャストで配信される方のほとんどが、普段ゲーム時に使用しているヘッドセット、もしくはイヤホンについているマイクを通じて喋っていると思います。

でも今回のVC問題を解決するには、ヘッドセットのマイクではなく、マイク機能単体のいわゆる「マイク」が必要になります。ゲーム配信者がスタンドマイクに向かって話しているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

なぜ単体のマイクが必要か。

フレンドや野良の人と会話するためにプレステにヘッドセットを差すと、ゲーム音すべてがヘッドセットに送られてしまい、PCに出力されない仕様になっています。そのため配信にゲーム音が乗らなくなります。(このゲーム音にはVCの声も含まれます。)

技術的な細かい解説はできませんが、プレステのゲーム音がヘッドセットのイヤホン機能に取られてしまうため、もう一方のPCには来ないのだと思います。コントローラーのイヤホンジャックに差しても、そちらに音が取られてしまいます。

ですのでプレステ本体やコントローラーにはヘッドセットやイヤホンは接続できません。

ではゲーム音はどこから聞けば良いのかというと、プレステからではなくモニターからになります。PS4/PS5からキャプチャーボードを通じてPCとモニターに映像・音声が送られますので、そのモニターからの音声をヘッドセットやイヤホンで聞くことになります。音声はPCにも送られますがキャプチャーボードを介してPCに入ってくる音声だと若干遅延が生じます。

音を聞くことが重要でないゲームであれば気にならないかもしれませんが、FPSなど音が重要なゲームだと若干の音ズレもとても気になると思います。実際自分はプレイしてみて無理だと思いました。

モニターのイヤホンジャックにヘッドセットを差して聞く方がゲームに支障がないと思います。

味方とディスコードで話す場合

ディスコードで味方とやりとりするのであれば、PCのディスコードを使った方が便利でおすすめなので単体マイクをPCに差して、会話します。このマイクが配信用の声にもなります。

野良やフレンドとゲームVCで話す場合

この場合は、プレステに単体マイクを差しておく必要があります。
※APEXの場合を想定して書いていますので他のゲームだとまた違うかもしれません。

味方とのやりとりをミュートにして配信にだけ声を乗せたい場合

手軽に味方とのやりとりをミュートにするにはPS4/PS5に繋いでいるマイク自体のオンオフボタンを使用するのが便利です。上記でご紹介したやり方では2本のマイクを設置することになるので、プレステに接続しているマイクだけミュートにして配信用のマイクにだけ話せば問題ありません。

ですのでマイクのひとつは手軽にワンタッチでミュートできるスイッチが付いているマイクがおすすめです。自分が使っているのがこちらのマイク。マイク上部に触れるだけでオンオフが切り替わるので便利です。

PCにつなぐ配信用のマイクもミュートスイッチがあれば、ちょっと席を外したい時や、家族に声をかけられたときなどに便利ですが、OBS上でも配信用の音声をワンクリックでミュートにできるので、マイク自体のミュートボタンは必須ではありません。あると便利ではあります!

OBSの設定については解説されている記事が多くあるのでそちらでご確認いただけたらと思います。

音声ミキサー(イヤホンスプリッター)

最後に音声ミキサー(イヤホンスプリッターです。これはディスコードをPCで使用した場合のみ必要です。モニターから出るゲーム音と、PCから出るディスコード音声、2つの音をミックスしてひとつのヘットセットで出力するためのものです。

音声ミキサーを買う前に、片方をイヤホン、片方をヘッドセットにしてイヤホンの上にヘッドセットを重ねて使用するなんていう力技もやったことありますが耳が痛くてすぐやめましたw なのでこれもあると楽です。

プレステのブロードキャストではできないOBS配信のメリット

本題から逸れますが、プレステ配信と比べてOBS配信には音声以外にも色んなメリットがありますので、簡単にご紹介します。

1.画面上に文字や画像が入れられる。

プレステの映像をパソコンに素材として取り込んだ上で、OBS上で他の画像素材なども重ねて配信に乗せることも簡単にできます。「チャンネル登録お願いします!」など好きな文字も入れられます。

2.配信中にBGMが流せる。

プレステ配信ではゲーム音以外の音を同時に流すことができませんが、OBS配信ならパソコンで流せる音ならなんでも配信で流せます。※著作権には気を付けましょう。

3.録画機能が同時に使用できて簡単。

OBSにもプレステ同様、ゲームの録画機能がついていますが、少し使いやすいように思います。スイッチを押してからストップするまで録画!となるいわゆる録画機能と、気になるシーンを後から巻き戻しで保存するリプレイバッファ機能があります。保存秒数も細かく変えることができます。

プレステの録画機能は、PS4だと一度設定画面を開いてしまうと巻き戻しシーンがリセットされしまって撮れてなかったということがありますが、そういうことがありません。

PS5の録画機能だとゲームVCやディスコードでのVCは録画に記録されませんので、人との会話を入れたい場合はOBS録画を利用しましょう。


配信することだけを考えたら準備や設定も含めるとプレステ配信の方が圧倒的に簡単です。ただしもう少しこだわって色んな事がしてみたいという方にはOBS配信の方が幅が広がります。一度設定して慣れれば難しくはないので挑戦していただければと思います。

分かりづらい、もう少し教えてほしいという方は、お問合せフォームかコメント欄よりお送りいただければアドバイスできると思います。

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