突然ですが、難病の方でも「健康の方向けの保険」に入れるかもしれないって知ってましたか?
と言うと、普通は「いやいや、難病なのに、健康の方向けの保険に加入するなんてさすがに無理でしょ!」と思いますよね。
保険会社のCMを見ても近年は「持病があっても入りやすい保険」と呼ばれる「引受基準緩和型保険」や「無告知型保険」が目立ってPRされていますので、難病の方だとどうしてもそちらがまず先に目に入ると思います。
でも実は、、、そんな「引受基準緩和型保険」や「無告知型保険」の資料やWEBサイトの注意書きをよく見てくださいね。
多くの保険会社が、「持病がっても健康状態によっては健康な方向けの割安な保険に入れる可能性がある」と書いているのです!
小さい字で!
例えばオリックス生命のホームページを見てみましょう。
持病の方のあるための保険「引受基準緩和型保険」のページには下記のように書いてあります。
「健康状態について、より詳細な告知をいただくことで、保険料が割増されていない当社の他の終身保険にご契約いただける場合があります。」
アクサ生命の緩和型保険のページには下記のように書いてあります。
「現在健康状態が優れなかったり、過去に病気やケガによる入院などをしている方であっても、健康状態について詳細な告知や医師の診査を受けていただくことにより、保険料の割増しがなく、支払削減期間が設定されていないアクサ生命の他の定期保険にご契約いただける場合があります。」
つまりオリックス生命もアクサ生命も、簡単に言うと「病気でも、詳しく体調のことを教えてくれたら、場合によっては掛け金の割増なしの、健康な方向けの保険に入れることもありますよ」と説明しているのです!
私もクローン病になって、過去に入院や手術の経験もありますが、その後5年以上症状も安定し、入院することもなかったため、一般の保険に入ることができました。
»詳しくは『クローン病でも生命保険に入れた私の経験』に書いています。
もくじ
なぜ難病や特定疾患でも、健康の方向けの保険に入れるの?
別の記事でも書いていますが、持病のある方向けの保険(緩和型保)では健康状態のチェック項目が3~5個ほどと、とても少なくなっています。
例えば最近の入院や手術の経験、医者から「がん」だと言われた、などです。
これらの項目をクリアできたら、緩和型保険に入れる可能性が高くなるわけです。
でも考えてみてください。
この程度の抽象的な質問では、項目はクリアしたけど実際どの程度、病気のリスクがあるのかまではわかりませんよね。
そこで、健康の方向け保険を希望される場合は、もっと詳細な健康状態を保険会社に伝えることになります。
例えば、
- いつ発症したのか
- いつからいつまで入院したか
- 過去の手術経験や手術の部位やどんな手術だったか
- 飲んでいる薬の種類や量
など詳細な内容を記入し、告知書を提出します。
場合によっては検査結果などを添付して提出することもあります。
手間はかかりますが、詳しく健康状態を申告することで、病名だけで判断されず、ひとりひとりの症状を見て、保険に加入できるかどうかの可能性を丁寧に判断してもらえるのです。
加入希望者としては「私は難病の診断はされているけど、健康状態はこれだけ落ち着いています。」という証明をするということです。
注意する点としては、申告内容をごまかしたり、隠したりして嘘をつかないことです。嘘をついて加入できても、いざ入院や手術・死亡などで保険金を請求した際に、保険会社から調査入って嘘が見つかってしまい、保険金が一切降りないということになりかねません。自分自身のためにも嘘の申告はやめておきましょう。
もう一点、注意点というか心構えとしてですが、いくら自分が持病の調子が落ち着いていると思っても、審査で通らないということはあります。
同じ病気の人や同じくらいの体調の人が通っていても、色んな条件で審査されるため、必ず通ると言うことはできません。
その点だけ心にとめて、審査に臨むことをおすすめします。
可能性があるかもしれない保険会社まとめ
最初にも紹介したオリックス生命やアクサ生命のように、ホームページ内に同様の記述があった保険会社をまとめました。(2015年9月現在)
- オリックス生命
- アクサ生命
- AIG富士生命ダイレクト
- メットライフ生命
- 東京海上日動あんしん生命
- アメリカンホームダイレクト
- アフラック
- 損保ジャパン日本興和損保ひまわり生命
- 太陽生命
- 明治安田生命
- メディケア生命
- チューリッヒ生命
このような記述が無いからと言って100パーセント加入できない、と希望が断たれたかどうか、これは問い合わせてみないと分からないこともあります。
問い合わせたり、審査することに費用は発生しないので、尋ねてみてはいかがでしょうか。
もし健康の方向けの保険で審査が通らなかった場合、少し残念な思いを受けることもありますが、ダメ元だというくらいで検討してみてはいかがでしょうか。
緩和型保険や無告知型保険だけでなく、健康の方向け保険も選択肢に入れるとなると、自分でたくさんの生命保険の中から探し出すのは大変です。
健康の方向けの保険も検討される場合は特に、下記に紹介するような保険代理店でファイナンシャルプランナーさんに「まずは一般の保険から探したい」と伝えてみることをおすすめします。