難病の人が保険に申し込むと審査によってはこんな加入条件が付くことも

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他の記事では難病・特定疾患でも保険に入れる可能性がありますよ、という前向きな情報をお伝えしていますが、もちろん難病であるがためのマイナス面もあります。今回は難病の方がいざ希望の保険に申込をして、審査を通した際に、審査結果によっては、難病であることでこんなデメリット・マイナス面を受ける可能性があります、ということについてお伝えします。心構えとして知っておいていただけたら良いのではないかと思います。

1:保険料が割増になる(可能性がある)

同じ保障内容・保険金額であっても、審査結果によっては毎月の保険料が割増になる可能性があります。
実際に私も死亡保険の審査を受けた際に、この条件が返ってきました。

2:特定の身体の部位に関して保障されない(可能性がある)

保険用語では「特定部位不担保」などと呼ばれています。身体の中の、ある特定の部位・臓器に関しては何かあっても保障しない、という条件がつくことです。

例えば、クローン病の方で過去に大腸の症状悪化が繰り返されていた方が、医療保険に新しく加入したくて診断書を提出したとします。そうすると審査結果として大腸に対して特定部位不担保条件が付きました。これは今後、このクローン病患者さんがもし再び体調が悪化し、大腸での症状が見られて手術したとしても保険金はおりない、という条件になります。

もしこれが、胃や小腸の悪化による入院や手術であれば保障の対象になります。

どこの部位が保障から外れるかは審査次第ではありますが、可能性としては悪化のリスクが高い部位が保障から外れる可能性があると思って良いと思います。

3:特定の病気に関して保障されない(可能性がある)

上の項目と似ていますが、こちらは「特定疾病不担保」と呼ばれます。上は、部位を指定しますが、こちらは病気を指定して、保障対象から外されます。

例えば潰瘍性大腸炎の方が医療保険に申込をした際に、この病気での再発リスクが高いと判断されると、潰瘍性大腸炎による症状についての入院・手術が保障から外れる可能性があるということです。

特定疾患の方だとこれをどう考えるか。

特定疾患の方で、もしこの条件が付いたらどう考えますか?

「難病だから医療保険に入りたいのに、その病気を保障しないって言われたら意味ないよ!」

と思われるかもしれません。そういった方は、他の入りやすい保険を検討するのもいいですが、一歩立ち止まって考えても良いかなと思います。

特定疾患であれば、特定疾患医療受給者証によって、入院費や手術費など基本的な医療費はかなりの額、負担が軽減されます。(申請していないと無理ですよ。)お持ちの特定疾患医療受給者賞に、毎月の上限金額が記載されているかと思います。その病気がもとで、入院や手術となっても基本的な治療費はその上限金額までしか自己負担しなくて良いというものですよね。
ですので、特定疾患が悪化して仮に入院や手術となっても、その金額の支払いが貯蓄で何とかなりそうだ、と考えるのであれば、特定疾病不担保の条件で加入して、他の病気での保障に備える、ということでも良いのではないかとも個人的には思います。

4:特約が付けられない(可能性がある)

メインの保障内容にプラスして特約を付けたい、と考えていても、その特約を付けられないということもあります。

そもそも「加入不可」の可能性もある

ここまで、加入条件が付けられるという話をしてきましたが、最後に補足としてお伝えすると、そもそも、条件も付かずに受入不可ということもあります。
特に難病の方の場合、健康の方向けの医療保険に申し込もうとすると、受け入れ不可能となる可能性は少なくありません。私も医療保険に審査の申し込みをして、受入不可という結果が返ってきたことがあります。
その場合は、引受基準緩和型保険や無告知型保険など、さらに入りやすい保険を検討してみることもひとつの選択肢です。

どうすればこうしたマイナス面を避けられる?

なぜ上記のような加入条件が付くかと言うと、保険会社にとって保険金を支払うリスクが高いことと、それにともなって、他の健康体な保険加入者との不公平が生じてしまうことに他なりません。
したがって、健康上のリスクを小さくする、体調悪化しないよう、落ち着いた状態を維持するよう日々気をつけるしかありません…。
要するに、再発したり、症状が悪化したりするリスクが小さいということを、保険会社の審査で認められれば、こうした条件が付く可能性は低くなるわけです。

とはいえ、他のページでも書きましたが、こうしたマイナス面を避けたいがために、申告を偽るのは絶対にNGです。加入者である自分が後から大きな損や後悔をすることになりかねませんので、気をつけましょう。

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